2025-01-01から1年間の記事一覧
これは、わたしにとって綱のような言葉。 荒立ったり凪いだり、しょっちゅう表情を変える川の中にわたしはいて、そこでずっともがいています。 流されないように、溺れないように、沈まないように、きちんと息ができるように、水中で掴み続ける綱。 だけどと…
怖いので抱きしめてほしい。 それか、手をつないでいてほしい。 遡れない記憶の断片にいつまでも怯えている。 雷はもっと嫌。 怖がる猫を怖いねと抱き上げるたび、わたしもそうしてほしかったなどと思う。 素っ頓狂だ。
いざというとき消息も辿れない不安定な関係を続けることにお互い寂しがりやなのだろうと結論づけたけれど、加えてわたしは怖いのだ。 それは伝えなかった。 嫌わないで、離れていかないで、否定しないで。 他からの視線からしか己の輪郭を保持できない。 相…
嫌だ、とても嫌な感じだ。 眉をしかめ目を歪ませながら文字を打ち始めている。 なにも喋れなくなってしまった。 どの言葉も思っていない気がする。 茂みのなかを懐中電灯で照らし、かきわけるように小道を歩む感覚。 いまは懐中電灯が足元、本当に真下しか照…
久しぶりに生を諦めそうになっていた。 プライドが高いというより頑固で、こだわりというより潔癖だ。 それらで他人を傷つけていけないのは大前提で、自分自身すら刺してしまっちゃ世話ない。 「人/ひと」「笑う/わらう」「見る/みる」 言葉遊びはなにより楽…
「あなたの見ている世界が好きよ」という人の、世界のグラデーションに気づくこと— 性悪 (@KoMd4BKuiu20395) 2025年7月4日 「ああ、なんだそんなことか」と思った。 自分で言葉にしておいて簡単なことすぎて笑ってしまった。わたしが人から好意的に思われる…
本の半分、約160ページを二週間かけて読んだ。 おそらくもう半分もあと二週間かかる。 ずっと本が読めなかった。 小さい頃は誕生日プレゼントに本をねだっていたくらいだったけれど、いま思えば親からの見栄えが良いのでそうお願いしていた。 とはいえ本は好…
毎晩目をつむるたびに、「置いていかないで」と思っている。 去ってゆく背中を掴みきれずに空虚を握る映像が、いつも頭のなかで流れる。 ひとりにしないで、置いていかないで。 夜は暗くて、時間の流れが分かりづらい。 まるで空だけが倍速で進んでいるかの…
ここ数年は、曜日感覚があまりない。 以前マッチングアプリで出会った男性と話をしていて、何の拍子か「小学校卒業までの記憶がほとんどないんだよね」と言った。 「ショッキングな出来事があったからじゃない?」 と言われ、まあ自然に考えるとそうだろうな…
「自分のことを愛す」 なんて曖昧なものの一つの解釈として、わたしは 「自分のことを"存在的に"愛されて良いのだと認知する」 があると思っている。 ここで書くのは励ましでも慰めでも説教でもありません。 あなたがそこにいて良いのだと認めること。 家族…
歪んだまま、真っ直ぐに生きてきた。 歪んでいるのだと気づいたのは10代の半ばだった。 わたしのこれが過度な自立なのだと知った。 歪みを見つけて真っ直ぐに伸ばそうとすれば、ワイヤーのような線は形状記憶でゆったりとまたいびつに曲がりだす。 それでも…